「少なく早く返す」の間違い 「少なく早く返す」の間違い

銀行融資は、言い換えなくとも借金ですから、普通の方なら「少なく借りて早く返す」のがいいと考えがちです。
けれども、それはあくまでも借りる側からの話であって、銀行側からはちがいます。むしろまるで逆。

「多く長く借りる」人が上客なのです。

試しに大手銀行本店に、保証人も連れて300万円借りに行ってみましょう。
貴方は、窓口で女性行員が相手することになるでしょう。

なぜなら、100万円借りる人も、1000万円借りる人も、銀行員にとってはまったく同じ事務手数がかかるからです。

銀行とて企業です。みんなから預貯金を集めて、借りたい人に貸して、その差額で利益を得ています。
預けてくれた人に「ありがとうございます」とは言いますが、それは「元金」を増やしてくれて「ありがとうございます」なのであって、実際に金利としてお金をあげるのは銀行の方。預金者はお金をもらう側です。

つまり、厳密に言うと、預金者は銀行の「お客」ではありません。
銀行の客は、利益をもたらす「融資先」なのです。

そうやってビジネスの根本にもどって考えればすぐに分かります。
どんな融資先が「上客」であるのか。

100万円を1年で返されると、銀行は、よくて3万とかにしかなりません。
3000万円を10年借りる人、たとえば住宅ローンとかがそれですが、銀行は儲かりまくります。=上客です。

が。人はたいてい子供の時から「借金はするな」「借りたらなるべく早く返せ」と教え込まれていますから、どうしても、その癖で、
「運転資金を100万円、来月まででいいので貸してもらえませんか」などと、大手銀行の営業相手に言うわけです。
銀行の営業の人は、頭の中では「チッ!」と舌打ちして言うでしょう。
「では、当社のカードローンはいかがでしょう?事業ローンよりもずっと手軽で審査も簡単ですよ?」続けて、「金利は14%と少々高めになりますが‥‥」

とは言え、初めて融資を受ける時には、1000万円なんて銀行はなかなか貸してくれません。
そこで、
「新規事業のため500万円貸してください。貴行に実績を作りたいので」
こう説得すれば、この客は後々も大口で借りてくれるかも知れない、大切にしよう、とか判断するわけです。

蛇足ながら、間違っても「運転資金」などと申し込まないことです。
初回の鉄則です。

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